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リリース=緩み?

2015.11.25(00:04) 393

以前、練習会に参加された理学療法士の先生から質問を頂きました。

それは、
「テクニックによって組織がリリースされると、硬い組織は柔軟となって、
可動性が上がると思うのですが、もともとルーズな組織はリリースすると
さらにルーズになるのではないですか?」

というもの。

いかにも理学療法士らしい、発想だなぁという感じがしました。

考え方が科学に寄りすぎており、結果と原因が直線的。
すなわち、こうすれば、こうなる!
リリースすれば→組織が柔らかくなる!
といった発想。

(ちなみに、練習会の前に内蔵のテクニックをPTの団体で学び同じ質問を
メールにてしたのですが、返事が返ってこなかったとのこと。。。)


様々な裏付けはあるかと思いますが、
組織は知性を備えており、治癒する過程を知っているからだと思います。

すなわち、リリースは組織をあるべき姿に戻るということ。


そもそも柔軟にさせるテクニックや緊張を上げるテクニックといったものではなく、
評価を通じて治療が必要だと感じた部位に働きかけることによって
組織が必要に応じて変化を起こす。手伝いを私たちは行うべきです。

おそらく、私たちが考えている以上に人体は賢いです。
何らかの原因で組織が異常をきたしている場合、
単純に硬さや柔らかさといった結果になっているのではなく、
何かを保護するためにそうならざるを得なくなってしまっている。

人体は病気にならないように様々な代償を起こしますが、
目に見えた部分だけを何も考えずに治療すると
技術がない場合であれば、変化も起こらずに済むかと思いますが、
下手に技術力があれば、逆に組織を破壊してしまします。

組織がどういった状況において、そうならざるを得なくなったのか?
しっかりと考えなければなりません。

その中で、治療が必要な場所を見つければ、
治癒が始まるように手助けをするだけです。

治癒が始まれば見守るだけです。


縮んでいるから伸ばす。
硬いから揉む。
むくんでいるから絞る。

あまりにも短絡すぎです。

もっと敬意を払って患者さんを見るべきです。

そうでないから、
明日から使える治療テクニックを教えたり、
集客ができるテクニックを教えたり、
患者さんのことではなく、自分本位の考え方だからそんなことをやってのけるのだと思います。

それは完全に患者さんを舐めています。
例えば、自分の親が苦しんでいるのにそんな明日から使えるようなテクニックを使いますか?

そのように考えていくと組織が置かれている状況を深く洞察できるはずです。

国際セミナーで講義されるドクターやJTOCの講師も非常に敬意を払ってくださいます。

あなたのことを質問してもいいですか?
治療を始めてもいいですか?
と問いかけながら実技が始まります。

何十年もキャリアがあるそういった方々が謙虚であるのに、
いかにも俺が治療してやった風を吹かせる治療家は完全に自己満足です。

ここまで書くと、書いているあなたはどうなんですか?
と問われるかもしれませんが、
私もまだまだ勉強の途中です。
できることを精一杯し続けるだけです。

一生懸命やり続けることは人の上に立つためではなく、
本当に救いたい人の役に立てることを目指していく。
そんな治療家を目指したいと思います。

理学療法士、日々、勉強


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